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金利上昇で円高になっても米国株への投資は続けるべき - ナスダック市場の魅力

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2023年のS&P 500の驚異的な20%以上の成長は、投資家にとって一つの重要な示唆を与えています。それは、米国株市場の強固な長期的成長潜在力です。この種の成長は、単なる一時的な現象ではなく、持続可能なトレンドの一部と見ることができます。2024年に入ってからも、この勢いは続いており、S&P 500とダウはこの4月まで高値を更新し続けています。

これは何を意味するのでしょうか?簡単に言えば、米国株市場は、そのダイナミックな経済構造と革新的な企業文化によって、他の多くの市場よりも優れた長期的投資の場所であるということです。米国企業は、技術革新、効率的な市場構造、強固な法律制度など、さまざまな要因に支えられ、世界経済の変動に対しても強い回復力を示しています。

しかし、現在まだ円安が続いているこの局面で米国株に投資した場合、将来円高になると持っている株の価値は目減りしてしまいます。日銀がマイナス金利を解除しこれから徐々に金利を上げ、アメリカは逆に金利を下げ、円高ドル安に向かうのではと思われている今、米国株に投資しても大丈夫なのか?と不安を感じている方は多いはずです。しかしたとえ円が今より強くなったとしても、米国株市場のこのような基本的な強さは、長期的な視点から見ると、投資家にとって非常に魅力的です。その理由は、長期的な投資の視点から見れば、短期的な為替変動は株式市場の成長によって相殺、あるいは上回ることが多いからです。

さらに、多くの米国企業は、世界的な影響力を持ち、グローバルな市場における広範な事業展開を行っています。これは、これらの企業が単一の国の経済や為替レートに依存しない強力なビジネスモデルを持っていることを意味します。投資家が長期的な視点を持ち、適切なリスク管理を行うことで、米国株市場は継続的な成長と利益の源泉となる可能性が高いと言えます。

 

セクター別の成長の機会

2024年、特定のセクターが投資家にとって魅力的な成長機会を提供しています。ここでは、いくつかの重要なセクターを取り上げ、それぞれの成長ポテンシャルを探ります。

1. サイバーセキュリティ: デジタル化の進展とグローバルな緊張関係の高まりが、サイバー脅威のリスクを高めています。この環境において、サイバーセキュリティ業界は急速な成長を遂げています。2022年には業界全体の利益が36%増加し、さらなる成長が見込まれています。この成長は、FortinetやCrowdStrikeなどの企業を始めとする数多くのサイバーセキュリティ株によって牽引されており、これらの株式には今後も注目が集まるでしょう。

2. 西洋のエネルギー生産: 地政学的な緊張がエネルギー市場に新たな機会をもたらしています。特に米国は、世界のエネルギー供給の約18%を占める大きな生産者であり、OPECの生産削減の動向と相まって、西洋のエネルギー生産業者に利益をもたらすことが期待されます。Occidental PetroleumやCheniere Energyなどの企業は、この傾向の恩恵を受ける可能性があります。

3. 銅鉱業: グリーンテクノロジーの台頭により、代替エネルギー源への投資機会が生まれています。銅は、再生可能エネルギー技術の重要な要素であり、需要の増加と供給の制約により、価格上昇が予想されています。Southern Copper CorpやBHP Groupなどの銅鉱業会社は、この成長を受ける主要な受益者となる可能性が高いです。

4. 医療技術: 医療技術業界は、イノベーションが絶え間なく、永遠の需要があるセクターです。人工知能などの革新的な技術が医療技術市場のトレンドを牽引し、特に小型企業が大手企業によって買収される機会が増えています。Recursion PharmaceuticalsやClearpoint Neuroなどが、この業界の注目株となるでしょう。

これらのセクターは、長期的な成長を示唆しており、特に円高環境下での米国株投資において重要な考慮事項となります。将来の不確実性に備えながら、これらのセクターに焦点を当てることで、投資家は有意義なリターンを追求することができるでしょう。

 

パッシブ投資の増加とアクティブ投資の機会

近年、パッシブ投資が投資市場で主流になってきています。Bank of Americaの報告によると、パッシブ投資は米国における資産管理の53%を占め、この比率は今後さらに高まると予測されています。日本の市場では、既に75%がパッシブ投資に占められているとのことです。この傾向は、米国株市場の投資戦略にも影響を与えています。

パッシブ投資とは、市場全体の平均的なリターンを目指し、積極的な取引を行わずに長期的な投資を行う方法です。主にインデックスファンドやETF(上場投資信託)を利用し、特定の市場指数に連動するポートフォリオを組むことが特徴です。パッシブ投資は、市場タイミングや個別銘柄選定を重視するアクティブ投資と対比され、手数料が低く、長期的な市場成長に便乗することを目的としています。市場の平均的なパフォーマンスを追求するため、投資家は市場に関わる煩雑な分析や判断から解放されます。

アクティブ投資の機会

一方で、アクティブ投資家にとっては、このパッシブ投資の増加が大きな機会を生み出しています。パッシブ投資の増加は市場の効率性を低下させる可能性があるため、より深い分析と積極的な株式選択により、アルファ(市場平均を上回るリターン)を獲得するチャンスが増えています。

投資戦略の見直し

Bank of Americaのサブラマニアンは、「株として行動する株」に焦点を当てることを提案しています。これは、企業固有の動向に基づいて取引される株式と、マクロ環境に基づいて取引される株式とを区別することを意味します。彼女の分析によれば、収益成長や株価収益率などの基本的な投資戦略は、企業固有のニュースに基づいて取引される株式群よりも、アウトパフォーマンスを達成しやすいとされています。

未探索の市場セグメントへの注目

また、ウォールストリートでの研究カバレッジが低い企業は、市場の効率性が低いため、アクティブ投資家にとってより大きなリスクと機会を提供します。サブラマニアンは、売り手側アナリストのカバレッジが低い株式に焦点を絞ることで、基本的な要因のパフォーマンスが大幅に改善されると述べています。

長期投資の重要性

最後に、投資家はより長期的な視点を持つことが重要です。短期的な取引に焦点を当てると、市場でのアウトパフォーマンスを達成するのは難しくなります。S&P 500への投資では、保有期間を一日から十年に延ばすことで、損失のリスクが大幅に低下します。

以上のように、パッシブ投資の増加はアクティブ投資家にとって新たな機会を生み出しています。市場の変動を慎重に分析し、未探索のセグメントに目を向け、長期的な視点を持つことが、今後の投資戦略において重要になってきます。

個別株の魅力

2024年の米国株式市場は、個々の株式にとって魅力的な機会を提供しています。これは、一部の株式が目覚ましいパフォーマンスを示しているためです。以下に、注目すべき特定の株式とその潜在的な成長機会についての分析を示します。

Uber Technologies Inc (UBER) - Uberの株価は、2024年の3月までの1年間で132.31%増加しました。この強い成長は、同社の革新的なビジネスモデルと、配車サービス市場における支配的な地位によるものです。今後もデジタル化の進展と共に、成長が見込まれます。

Broadcom Inc (AVGO) - Broadcomの株価は、同じ期間で106.69%増加しました。半導体産業における主要なプレイヤーであり、同社の技術は多くの最先端デバイスで使用されており、市場の需要が高まっています。

Lam Research Corp. (LRCX) - Lam Researchの株価は、96.21%の増加を見せました。同社は半導体製造装置のトップサプライヤーであり、その装置は半導体製造の効率化に貢献しています。

これらの株式のパフォーマンスは、特定の産業やテクノロジーが急成長を遂げる可能性があることを示しています。投資家は、市場の全体的な動向を理解するとともに、個別の企業が直面する固有のチャンスとリスクを考慮する必要があります。特に革新的な技術や市場の需要が高い分野の企業に注目することで、高いリターンを実現する可能性があります。

 

グローバルな視点:世界経済と米国市場の関係

世界経済の動向と米国株式市場

世界経済と米国株式市場は密接に連動しています。グローバルな経済活動の変化は、多国籍企業や輸出主導型企業の業績に直接影響を与えるため、これらの企業が大きく占める米国株式市場にも影響を及ぼすのです。例えば、途上国や新興市場の経済成長は、これらの地域で事業を展開する米国企業にとって好機となり得ます。一方で、グローバルな政治的不安定性や貿易摩擦は、市場の不確実性を高め、投資リスクを増加させる可能性があります。

為替レートの影響

為替レートの変動は、国際市場で活動する企業の利益に直接影響を及ぼします。例えば、米ドルの強さは、米国製品の競争力を低下させ、輸出企業の収益に影響を与える可能性があります。反対に、米ドルが弱い場合は、米国製品が海外市場でより競争力を持つようになります。したがって、為替レートの動向を把握することは、グローバルに展開する企業の株式を分析する上で重要です。

国際的な政策と規制

世界的な貿易協定や環境政策の変化は、特定の産業や企業に大きな影響を及ぼす可能性があります。例えば、気候変動に関する国際的な取り組みは、エネルギーや輸送産業に大きな変革をもたらす可能性があります。また、国際的な貿易関係の進展は、グローバルに製品を輸出入する企業の業績に影響を与えるでしょう。

このように、グローバルな経済環境は米国株式市場に直接的な影響を及ぼします。投資家としては、国際的な政治・経済の動きや政策の変更、さらには為替レートの変動を注視し、これらの要因が自身の投資ポートフォリオにどのような影響を与えるかを理解することが重要です。グローバルな視点を持つことで、より賢明な投資判断が可能になり、リスクを軽減しつつ潜在的な機会を見極めることができるでしょう。

 

まとめ:円高ドル安でも米国株への投資は魅力的

円高ドル安の局面でも、米国株への投資は依然として大きな魅力を持ちます。2023年にS&P 500が示した強いパフォーマンスは、2024年も継続していることが見られます。この市場の勢いは、為替変動の影響を超えた投資機会を提供しています。

セクター別の分析を見ると、セキュリティ、医療技術、銅鉱業などの分野が成長を続けています。これらは技術革新や市場の需要の増大により、投資の魅力的なチャンスを創出しています。また、パッシブ投資の増加に伴い、市場効率の低下が見込まれますが、これがアクティブな株式選択による追加のリターンを生み出す機会をもたらす可能性があります。

個別株に目を向けると、一部の株式は市場全体を大きく上回るリターンを達成しています。こうした個別株への投資は、市場全体よりも高い収益を狙う戦略として有効です。

結論として、米国株への投資は、円高ドル安の局面においても長期的な視点から見ると非常に魅力的です。投資先を選ぶ際にはセクター分析や個別株のポテンシャルを考慮し、グローバルな市場の動きにも注意を払う必要があります。適切なリサーチと戦略に基づく投資は、リスクを管理しつつ、長期的な収益を生み出す可能性を高めます。

 

※当ブログで紹介している情報・データは正確を期すよう努力していますが、誤りや変更が生じる可能性があります。投資判断はあくまで自己責任で行っていただくようお願いします。

 



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